2008年07月08日
第一章「PM 7:00」
汚れた建物、汚れた道路、汚れた空、汚れた空気、汚れた人々・・・。
ここでは何もかもが「汚れ」に満ちている。
かつての時代にあった人々の平凡な暮らしはとうの昔に崩壊し、全てにおいて格差が生まれていた。
あるものは高級自動車に乗り、毎日豪勢な料理を口にし、華やかなパーティーに明け暮れる。
あるものは銃声と怒号に夜も眠れず、残飯を漁り、不潔な雨水をすすりながら飢えを満たす。
管理する者は「政府」から「企業」に代わり、金と武力を持つものがそれぞれの自治区を手に入れ、統治していた。
しかし、そんな中でも「何者にも管理されない場所」というものも存在した。
その名は、「無法街」。
そこでは法律も統治する者もいない。
食うか食われるか、ただそれだけなのである。
だが、昨晩まで路地裏の片隅で古新聞をかけ布団代わりに眠っていた者が、その一晩の己の行動によって、次の日の夜には高級ホテルで葉巻をくわえながら女を囲むことができる。
まさに無法街では、「ありえない」ということがないのだ。
無法街7番地区。
比較的、見た目のマシな場所にあるボロアパートの一室で、1人の女が寝息をたてていた。

彼女の名前は「アカネ」。
ここ、無法街の住人である。
住人と言っても、ここで生まれたわけではない。
ここに住む者の大半は、流れ者だ。
なんらかの理由で以前いた場所にいられなくなり、ここに行き着く。
アカネはこの街で賞金稼ぎをして生計を立てている。
まだ二十歳になったばかりの若い女にもかかわらず、それが彼女の生業なのだ。
彼女もまた、ここに流れ着き、食うか食われるかの生活しいられ育った者の1人である。
境遇さえ違えば、綺麗なドレスに身を包み、毎晩金持ちのお坊ちゃまと遊びに明け暮れるような年齢だが、幸か不幸か彼女の人生の道はその方向に伸びることはなかった。
ピッピッピッ・・・・
寝床の傍らに転がっているブレスレット型の通信機が、耳障りな音を発して光っている。
「うっ・・・・うーん・・・・」
がさつで繊細さのカケラもないアカネでも、その音には目を覚ました。
顔をうずめたまま通信機を手探りで掴み取り、ボタンを押す。
「ふぁい、アカネらよ。られ・・・」
顔も上げずに話しているため、何を話しているか聞きとれない。
「・・・時間を守れと何度言えばわかる。すぐに来い」
通信機のスピーカーから聞こえたのは、若い男の声だった。
抑揚のない平坦な声でそれだけ告げると、通信は切れた。
「ほえ・・・?いまの声はえっと・・・って、ああああああああああああ!」
アカネはまるで電流でも流されたように飛び起きた。
「今のシン!?あいつ戻ってきたのかよっ!うわああ、どうしよう!遅刻バレた・・・ころされるううううう!」
そう叫んだ瞬間、頭に激痛が走る。
「うぐうううう・・・・いてえよお・・・。今朝の酒、まだ残ってやがる・・・。吐き気もするう・・・」

二日酔いだった。
しかし、そんなものに気をとられている場合ではなかった。
アカネは寝床に転がる食べかけのピザを蹴飛ばし、すぐに身支度を整える。
「よし、OKかな」

彼女が仕事に出る正装に着替え、髪を軽く整える。
粗暴な性格ではあるが、こういう部分は女の子なのである。
正装といっても、その服装にはかなりアカネの趣味や着心地を重視したアレンジが加えられている。
荒仕事で傷を負うことも少なくないのだが、基本的には軽装で、活発なアカネにはぴったりであり、よく似合っていた。
一呼吸つくと、アカネは勢いよく部屋のドアを開け、全速力でアパートを出ていった。

「シンのやつ、怒ってたよ・・・久々に会うんだから少しおおめにみてくれっかなあ。はあ・・・ダメだろうなあ」
そんなことを考えながら、7番街のネオンの街を駆けてゆくアカネ。
久しぶりに会う相棒の顔を早く見たい気持ちと、その相棒にさっそく怒られてしまうという後ろめたい気持ちが混ざり合いながら走っていた。
彼女にとって、これが平凡な日常だった。
しかし、それは確実に失われようとしていた。
長い夜の、始まりである・・・・・・。
ここでは何もかもが「汚れ」に満ちている。
かつての時代にあった人々の平凡な暮らしはとうの昔に崩壊し、全てにおいて格差が生まれていた。
あるものは高級自動車に乗り、毎日豪勢な料理を口にし、華やかなパーティーに明け暮れる。
あるものは銃声と怒号に夜も眠れず、残飯を漁り、不潔な雨水をすすりながら飢えを満たす。
管理する者は「政府」から「企業」に代わり、金と武力を持つものがそれぞれの自治区を手に入れ、統治していた。
しかし、そんな中でも「何者にも管理されない場所」というものも存在した。
その名は、「無法街」。
そこでは法律も統治する者もいない。
食うか食われるか、ただそれだけなのである。
だが、昨晩まで路地裏の片隅で古新聞をかけ布団代わりに眠っていた者が、その一晩の己の行動によって、次の日の夜には高級ホテルで葉巻をくわえながら女を囲むことができる。
まさに無法街では、「ありえない」ということがないのだ。
無法街7番地区。
比較的、見た目のマシな場所にあるボロアパートの一室で、1人の女が寝息をたてていた。
彼女の名前は「アカネ」。
ここ、無法街の住人である。
住人と言っても、ここで生まれたわけではない。
ここに住む者の大半は、流れ者だ。
なんらかの理由で以前いた場所にいられなくなり、ここに行き着く。
アカネはこの街で賞金稼ぎをして生計を立てている。
まだ二十歳になったばかりの若い女にもかかわらず、それが彼女の生業なのだ。
彼女もまた、ここに流れ着き、食うか食われるかの生活しいられ育った者の1人である。
境遇さえ違えば、綺麗なドレスに身を包み、毎晩金持ちのお坊ちゃまと遊びに明け暮れるような年齢だが、幸か不幸か彼女の人生の道はその方向に伸びることはなかった。
ピッピッピッ・・・・
寝床の傍らに転がっているブレスレット型の通信機が、耳障りな音を発して光っている。
「うっ・・・・うーん・・・・」
がさつで繊細さのカケラもないアカネでも、その音には目を覚ました。
顔をうずめたまま通信機を手探りで掴み取り、ボタンを押す。
「ふぁい、アカネらよ。られ・・・」
顔も上げずに話しているため、何を話しているか聞きとれない。
「・・・時間を守れと何度言えばわかる。すぐに来い」
通信機のスピーカーから聞こえたのは、若い男の声だった。
抑揚のない平坦な声でそれだけ告げると、通信は切れた。
「ほえ・・・?いまの声はえっと・・・って、ああああああああああああ!」
アカネはまるで電流でも流されたように飛び起きた。
「今のシン!?あいつ戻ってきたのかよっ!うわああ、どうしよう!遅刻バレた・・・ころされるううううう!」
そう叫んだ瞬間、頭に激痛が走る。
「うぐうううう・・・・いてえよお・・・。今朝の酒、まだ残ってやがる・・・。吐き気もするう・・・」
二日酔いだった。
しかし、そんなものに気をとられている場合ではなかった。
アカネは寝床に転がる食べかけのピザを蹴飛ばし、すぐに身支度を整える。
「よし、OKかな」
彼女が仕事に出る正装に着替え、髪を軽く整える。
粗暴な性格ではあるが、こういう部分は女の子なのである。
正装といっても、その服装にはかなりアカネの趣味や着心地を重視したアレンジが加えられている。
荒仕事で傷を負うことも少なくないのだが、基本的には軽装で、活発なアカネにはぴったりであり、よく似合っていた。
一呼吸つくと、アカネは勢いよく部屋のドアを開け、全速力でアパートを出ていった。
「シンのやつ、怒ってたよ・・・久々に会うんだから少しおおめにみてくれっかなあ。はあ・・・ダメだろうなあ」
そんなことを考えながら、7番街のネオンの街を駆けてゆくアカネ。
久しぶりに会う相棒の顔を早く見たい気持ちと、その相棒にさっそく怒られてしまうという後ろめたい気持ちが混ざり合いながら走っていた。
彼女にとって、これが平凡な日常だった。
しかし、それは確実に失われようとしていた。
長い夜の、始まりである・・・・・・。
2008年07月04日
「アカネblog No.1」
アカネ 「なあ、シン。ブログってなんだ?」
シン 「オンライン上で文章を書き綴り、それを公開する日記のようなものだ」
アカネ 「へえー、よく知ってんなあ。書いた事あるのか?」
シン 「いや、ない。しかし情報収集の為にインターネットにアクセスし、読むことはある」
アカネ 「シン・・・お前、そんなもんで情報仕入れてんのかよ」
シン 「・・・・」
アカネ 「・・・・まあいいや。えっと、一応はじめましてだな。ある人物からこのblogってやつを書けって言われてさ、こうやってアタシが文字を打ってるわけ」
シン 「アカネ、間違ってもあの人物については口外するなよ」
アカネ 「ああ、わかってる。こう見えても依頼者の要求には絶対応えるアカネ様だよ。でも、もし口外したらどうなんのさ?」
シン 「出番が減らされる。下手をすればレギュラー降格などということもありえるな」
アカネ 「出番・・・?レギュラー降格!?なんだそれ?」
シン 「世の中には、知らないほうがいいこともある」
アカネ 「ワケわかんねーよっ!」
シン 「俺は部屋で休む。依頼、しっかりな」
アカネ「はいはい・・・まったくもう、なんだかなあ・・・」
ってワケで、はじめまして!
アタシの名前はアカネ。7番街を拠点に賞金稼ぎをやってんだ。
こんな商売やってると、女だからって甘く見るボンクラもいるが、アタシをそこらの女と一緒にしちゃ、痛い目みるかんね!
アタシの銃捌きは、50メートル先の空き瓶にだって逆立ちしながら当てちゃうんだぜ♪
まあ、そこらのへなちょこなゴロツキなんて、相手になんないね!
ブログってのは日記だってシンが言ってたけど・・・
日記ってあの・・・その日あったこととかを書くやつだよな。
今日は、夕方に起きて行きつけの店で一杯ひっかけて、んでアジトに来た。
いつもとかわんない平和な一日さ。
最近は特にでっかい依頼も舞い込んでこねえし、レジスタンスの活動も相手が大人しくしてるらしいから、暇なもんさ。
またアタシをハラハラさせるような依頼が舞い込んでくると、楽しいんだけどなあー。
おお!ちょうど通信機に着信が入ったぜ!
なになに・・・
ハッシンサキ:ノースギルド
シゴト ノ イライダ
コンカイ ハ サンバンガイ デノ トリタテ ノ イライダ
ショウサイ ハ ギルド ニテ
ふう・・・また取り立てか。
ギルドの親父、ケチな仕事ばかり押し付けやがって・・・。
まあでも、腹に背はかえられないね。
ちょっくら行ってくるよ!
またな、みんな!
(筆者より)
いかがだったでしょうかw
物語に登場する人物がブログを書くという設定で、やってみました^^
ストーリーが展開していく中、ちょっとした小休止といった感じでこういうものも書いていこうかと思います。
次回また「アカネblog」がある時は、少しでもストーリーが進んでるといいなw
これからも読んでいただけると嬉しいです^^
では、また。
ある人物って、誰のことだろう・・・www
2008年07月02日
[登場人物紹介」
(名前)アカネ
(性別)女
(年齢)20
物語の主人公。
もともとは名家に生まれた娘だったが、幼い頃家族旅行中に何者かの襲撃に遭い、両親はその犠牲になり死亡した。
同じくその場から逃げた姉がいたが、行方知れずとなっている。
行き場を失い、たどり着いた無法街でストリートチルドレンとして生きてきた。
長い間、死ぬか生きるかという極限状態の中で生きてきたせいか、性格は非常に荒々しく、粗暴。
両親を目の前で失ったショックで、幼少時代の記憶の大部分が失われているが、時折その断片が発作的に蘇ることがあり、彼女を苦しめる。
短気で喧嘩っ早く、すぐにトラブルに巻き込まれる。
しかし、銃火器の扱いには天性の才能があり、それを武器に無法街での賞金稼ぎで生計を立ててきた。
今はほんのきまぐれで、相棒と一緒にレジスタンスに身を置いている。
愛銃は、Mac10のオリジナルカスタム。主にツーハンドで使用する。
(名前)シン
(性別)男
(年齢)24
アカネの幼馴染で、相棒。
ストリートチルドレンだった彼は、ボロボロの姿をして無法街に流れてきたアカネを保護し、育て守り続けてきた。
自らの身を守る為にと、銃の扱いを教えたのも彼だった。
性格は大人しく穏やかだが、自分の正義に反する者には、恐ろしいまでの冷酷さをみせる。
身体に無数の傷や、小さな記号や番号の刺青があり、優秀な少年兵士を育成する施設から脱走してきたという噂がある。
いつものんびりしているため活発なアカネにどやされるが、戦闘においては常人離れした運動神経と戦闘能力を見せる。
アカネとは兄と妹のような関係で、肉親以上に強い絆で結ばれている。
愛銃は、コルトM1911A1のオリジナルカスタムと、いつも背中に携えているAK47。
ハンドガンには右手用と左手用に「ソリッド」と「リキッド」という名前が付けてあり、アカネから「趣味が悪い」と馬鹿にされている。
(名前)ミク
(性別)女
(年齢)20
アカネの親友。
セレブに人気の雑貨メーカー「ウイングティップス」の社長の一人娘。
ある日街に買い物へ出かけたが、降りる駅を間違えてしまい、さまよい歩くうちに無法街へと入ってしまう。
ゴロツキに絡まれ、襲われようとしていたところに賭けポーカーに負けてすこぶる機嫌が悪いアカネが通りがかり、一瞬でゴロツキ5人の手足に鉛弾をご馳走し、ミクを救った。
性格は非常に温和で、どんなものにも優しさを持って接する。
アカネとは正反対の性格なのだが、どこか惹かれあう二人はいつの間にか親友になっていた。
可愛いものが大好きで、粗暴なアカネを女の子らしくしようと画策している。
紫色の小鳥を飼っていて、とても可愛がっている。
(名前)レイヴェン
(性別)男
(年齢)45
アカネが身を置くレジスタンスのリーダー。
普段はアジトになっているバー「ヘブンズドア」を経営し、マスターをしている。
かつては腕の立つ傭兵だったが、身体に致命的な傷を負い戦うことができなくなってしまった。
しかし、老練な経験を生かしてアカネ達をサポートしている。
無法街や、様々な裏事情にとても精通しており、この世界を牛耳ろうとしている組織「アジュライト」のボスとも何かの因縁があるらしい。
すべてにおいて冷静なものの見方をするので冷たい人間に思われがちだが、若い頃に亡くした妻の写真を今でも大切に持ち歩いているという優しい部分も併せ持つ。
(名前)アベンチュリオン
(性別)女
(年齢)不明
謎の組織「アジュライト」の女性エージェント。
レジスタンスの掃討命令を組織から受けており、アカネ達を執拗に襲撃する。
残忍な性格とは裏腹に、まるで貴婦人のような丁寧な口調で話す。
戦いには自分なりの美学を持っており、銃火器を使用する事を極端に嫌う。
剣や鉤爪、ナイフなど刃物を扱うことに秀でており、組織内でも彼女に勝てる腕を持つ者はいない。
ボスに心酔し、心からの忠誠を誓っている。
名前は本名ではなく、コードネームとされているが、それ以外のことは一切不明である。
(名前)カルサルト
(性別)男
(年齢)不明
表向きは巨大国際企業「BHMワークス」の最高権力者。
しかし、その真の姿は、謎の秘密組織「アジェライト」のボスである。
見た目は東洋系だが、人種が何であるかは不明。
若い頃はただのチンピラだったが、持ち前の腕っぷしと狡猾な性格で自らの野心を満たすための組織を作り、現在の地位まで上り詰めた人物。
「BHMワークス」は世界的に名が知られており、清掃業、流通業、飲食店、はたまた慈善活動まで、社会に必要なものの中で着手してないものはないとまでいわれる程の企業であるが、黒い噂が絶えない企業でもある。
現に裏社会でも「アジェライト」としての名が通っており、武器などの兵器開発や私設軍隊による武力派遣等では最大級のシェアを誇っている。
近年では生体実験を繰り返し開発された「生物兵器」までも保有しているとの噂がある。
以後、ストーリーの展開によって、登場人物は増えていきます。
お楽しみに^^
2008年07月02日
「あらすじ」
これは、とある時代のとある世界の物語。
どんな世界、どんな時代であろうとも、人は生き抜いていかなければならない。
孤独に生きてきた1人の女性アカネは、過酷な運命に翻弄されつつも自らの人生を切り開いていた。
信頼できるのは、愛銃と相棒、そしてたった一人の親友だけ。
ケチな賞金稼ぎをしていた彼女は、やがて想像もしないような大きな運命のうねりに飲み込まれていくこととなる・・・。
(筆者より)
SSは自分で自分を撮影しているので、カメラアングルなどは至らない点が多いかと思います。
出演しているアバターも、筆者の手持ちを使いまわしたりしています。
自分のアバターのスキンや服装を変更したりしているだけですので、「どれも基本的に同じ顔では?」という疑問をもたれてしまうかもしれませんが、どうかご容赦くださいませ^^;
素人が趣味の範囲で楽しんで書いているものですので、どうか気軽に読んでやってください^^
著 konata Axel
どんな世界、どんな時代であろうとも、人は生き抜いていかなければならない。
孤独に生きてきた1人の女性アカネは、過酷な運命に翻弄されつつも自らの人生を切り開いていた。
信頼できるのは、愛銃と相棒、そしてたった一人の親友だけ。
ケチな賞金稼ぎをしていた彼女は、やがて想像もしないような大きな運命のうねりに飲み込まれていくこととなる・・・。
(筆者より)
SSは自分で自分を撮影しているので、カメラアングルなどは至らない点が多いかと思います。
出演しているアバターも、筆者の手持ちを使いまわしたりしています。
自分のアバターのスキンや服装を変更したりしているだけですので、「どれも基本的に同じ顔では?」という疑問をもたれてしまうかもしれませんが、どうかご容赦くださいませ^^;
素人が趣味の範囲で楽しんで書いているものですので、どうか気軽に読んでやってください^^
著 konata Axel
